富山の幸の、おすそわけ
富山では、婚礼等の祝いの席で、大きな「鯛のかまぼこ」が引き出物として使われます。これを持ち帰り、切り分けてご近所に配る「おすそわけ」は、富山の人たちが大切にしてきた良き風習といえるでしょう。
また、「おすそわけ」を辞書で引くと「もらったものの利益を他に与えること、またその物、利益」などとあり「おふく(福)わけ」とも言われます。
一方、富山の「富」は「財産が豊かになる。満ち足りる。家の中が豊か。」という意味を持っています。またその成り立ちは「宀」と「畐」に分かれ「宀」は家の形を表し「畐」は音を示し「ふく」というそうです。富山の「富」には「ふく」が含まれているのです。
おすそわけからくる「ふく」、富山の文字からくる「ふく」。
富山に育まれる豊かな品々を、お土産として「おすそわけ」することはまさにふるさとの「福」を届け、幸せをわかち合うことになるのです。
ロゴマーク
デザインしたマークの大きな円には、贈る人、もらう人が丸く結ばれる気持ちを、「富」の「」の部分は相互の笑顔、「」には分け合う喜び、富山から発信していく願いを込めました。
全体的なトーンは、昔から全国の人に信頼され、使われてきた越中売薬薬箱の引き出し部分を意識し、懐かしく温もりを感じるものとしました。